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最近見たもの読んだもの。

・東京都写真美術館・http://syabi.com/

オノデラユキ展「写真の迷宮へ」

「私を見て!」展

・小説・

人間失格

ねじまき鳥クロニクル第一部泥棒かささぎ編

・映画・

ダークナイト



東京都写真美術館には初めて行きました。今さらだけど。。

綺麗な美術館だったなー。

ワンフロアがあんまり大きくなくて、サクサクっと見れるので、気軽でよかったです。

入場料もあんまり高くないしw

写真を撮るのは好きなんだけど、あんまり深めようという気はなく

まぁ、「基礎知識くらいは知っときたいな」ぐらいだったんだけど

ああいう写真専門の美術館に行くと、写真の奥深さや面白さをもっと知るのもいいかなぁとか思いました。

っていうか、ああいう専門的な美術館にもあんなに人がいることがね。驚きだったね。

恵比寿ガーデンプレイス内だから、カップルも多かったw


・オノデラユキ展・

これは結構好きな感じの展覧会でした。

写真が大きくて、テーマが割合明快。

ちょっと世俗的な感じが漂ってる感じも、可愛くて好き。

ただ、そんなに注目されるほどの思想が、彼女の作品の背景にあるのか?と考えると「?」だったけど

どうなんでしょう。私が勉強不足なだけなのかな。

でも、ああやって軽薄で日常的なパッケージに包んで、伝えたいことを伝えるのは

私もやりたいことなので、勉強になった

ような気がします。笑


・「私を見て!」展・

ひたすらヌード写真。

いやー

昔は芸術作品でも、ヌードもの見ると「きゃー!」って感じだったけど

今や。

慣れって怖いですねww

興味深かったのが

実態の生々しさが強調されすぎないために、

ソフトフォーカスでぼやかしたり、絵画ポーズの模倣で綺麗にかっこよくしたり

っていう工夫がなされていたってこと。

写真表現には写真独自の良さとか、傾向とかがあって

「リアル」なものを表象できるっていうのが最も大きな特徴だと思うんだけど

作品自体を美しく見せるために、その「リアル」さを捨てているっていうのが面白かった。

最近見た映画に挙げた「ダークナイト」にもあったけど

人は幻想を求める

人の求める美しさを追求すると、ある程度の虚構や幻想を作り上げることがきっと重要なんだと思う。


・人間失格・

これはねー

もーイライラしたw

太宰さんよ…こう言っちゃ色んな人に怒られるかもしれないけど

悩みたいだけじゃないか!?

恵まれ過ぎていて、いつでもメインストリームに乗れる

そんな自分が「普通」に埋もれてしまう恐怖

そこから生まれる、アウトサイダーやマイノリティになりたいっていう願望

飽食で平和な時代を生きる、今の日本人の多くも、

こういう精神性をもっていてもおかしくな買ったんじゃないかなぁと思います

葉蔵さんは、エヴァのシンジくんとちょっとイメージかぶります。

他人を理解しきれないことに対する不安、

自分のお道化に対する罪悪感。

「本当の他人はどんな?」

「本当の自分が伝えられない」

こうやって「ホント」にこだわるのは、いつの時代も一緒なんだなぁとか思いました

まぁ、最近は「ホント」の価値も大分下がってきたと思うけど

こうやってこだわっちゃうから、日本人ってムダに悩む人が多いのかなぁとか

思ったり…。


正直、今の私では、太宰さんにはあまり共感できませんでした。

どこかで頭切り替えなよって思う


でも、人生「頭の切り替え」が理性的にできない時だってあるわけで

もし彼の一生にその“非常時”が常に付きまとっていたのなら

仕方がないことなのかな、とも思ったり。




…他の作品についても書きたいけど、眠いので今日はこのへんでー

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